ガンダムと不条理

ガンダムSEEDを数回観ている。その前はターンAガンダムだったか。ストライクガンダムは壊れたのか。フリーダムガンダムって何だ。てーか、キラ・ヤマトって何者?クリエイターってニュータイプみたいなもの?って、全然わからない。まあ、わからないのは観ていないからだけれど。このガンダムSEED、初代ガンダムファンには評判が悪いようで。そんなことは当たり前。どの分野においても、後の作品が最初の作品を凌駕するなんてあり得ない。後に作品が多く作られるほど、最初の作品は神聖視され、客観的な比較ができないのは仕方がないことだ。
とは云え、僕もガンダムSEEDを観ていて、うーん、と思わざるを得ない部分がある。まず、絵がずさんだ。明らかに手抜き。キャラクターもステレオタイプ的でどうもよろしくない。端役に魅力が無い。
話は変わるが、最近灰羽連盟というアニメを観始めた。羽を持った特別な人である灰羽を中心としたストーリー。何故自分が灰羽として生まれたのか。森の中には何があるのか。壁の外には何があるのか。世界観はは不条理に満ちている。主人公たちはその不条理をそれぞれのものとして抱えつつ、生きていく。
比較するとガンダムSEEDにおいては不条理と呼ぶべきものはあまりないような気がする。むしろ社会、あるいは戦争における条理が、個人にとっては不条理であるという事実を示している。社会の条理が個人の不条理だってのは当たり前。そう云う意味では、私たちの現実感覚に近い訳だけれども、中途半端にキャラクターの言動が理解できるから、「甘ったれるな」とか思ったり「それはないだろ」とか思ったりするのだと思う。しかし、そういう観方が好きな人は好きなのだろうな。
初代ガンダムでの世界観は不条理だったような気がするけれど、僕は映画版しか観ている記憶が無いし、本放送の頃は「ガンキャノン〜!」とか云って騒いでた子どもの頃だから理解できなかったと思う。当時はガンダムより、マクロスバイファムやボトムス観てたなあ。
僕はどちらかというと、自分が条理で社会が不条理だと思う甘ちゃんですから。