東大Mac導入

東大がLinuxからMacに乗り換えと云うことで、なんでまたMacなのTRONじゃないのか。Macだったら欠陥が少ないから安全ってか。とか思っていたら、こんな記事を読んだ。
Nikkei BP Network | BizTech | 東大がiMacを選んだ理由/安東孝二助手に聞く
30へぇ。ディスクレスのNetBootなんだねえ。僕、それが一番欲しかった。修士時代にコンピューターの授業のTAをやってたり、去年高校でパソコン室の管理や授業の補助をしているときに非常に感じていたことは、パーソナルコンピュータというものがたくさん並んでいて、それを個人が管理してないっておかしいんじゃないのと云うことだ。
パーソナルコンピュータという概念はたぶんに大きな計算機であったサーバーとその端末であるクライアントという関係がなくても、独立して機能し、かつ個人が所持できる価格帯のコンピュータであるということから来てるんだと思っている。
パーソナルコンピュータは個人が所持して個人が使うことで初めて意味があるもの。それを数十台並べて授業をするということがなんだか間違っている。一体誰が管理するのかというと、それは一人のスタッフだけだったりもする。パーソナルコンピュータと云うのは一個人が管理するために最適化されているのだと思う。
ディスクレスのNetBootというのを僕なりに解説すると、ディスクレスとは端末にはHDという記録媒体が付いてないということ。じゃあ、どこにHDが付いているのかというとサーバーと呼ばれる一台から少数台のコンピュータに付いている。NetBootというのは、OSをネットワークを通じて立ち上げると云うこと。
つまり、パソコンの筐体の中身は空っぽ(うそ)で、モニターとマウスとキーボードだけが付いているという状態。そうなると、ソフトウエア上のトラブルに対して、管理者は一台一台に対応せずに、一台から数台のサーバーに対応すれば良いということなのだ。セキュリティの面でもウイルス問題は殆ど怖くないし、利用者側がセキュリティを侵害するようなことだって監視できる。つまり、良いことずくめってわけ。
ところで、東大の千台単位のコンピュータの話は置いといて、家の問題。家には4台のWindowsパソコンが稼働していて、2台のパソコンが休止状態にある。明らかにパソコンの数が多すぎ。尤も、家族が四人いるので、稼働しているパソコンが四台あるのは別段不思議じゃないし、これからは一人一台の時代になるだろう。しかし、本当にそれでいいのかと考える。
僕の理想はこうだ。家に高性能大容量のサーバーが一台ある。そして、それがインターネットに接続されている。そして、そのサーバーの中ではそのOS上に数名の利用者が同時にログオンできて、同時に作業をでき、ユーザー個人のディスク容量がある。そして、個人は、中身空っぽのノートパソコンみたいなので、無線でそのサーバーに接続して、まさに東大よろしくディスクレスのNetBootでパソコンを扱えないだろうか…。ってそんな大層なことでなくてもいいから、モニタとスピーカーとマウスとキーボードがコードレスで一体化してれば、居間でも寝室でも寝ころんでてもパソコンが使えるなと、ただの無精なだけなのでした。でも、今の技術ならそんなの簡単だろうに。
しかし、MacOSのNetBoot環境って個人でも低コストで簡単に作れるのかな。家庭内に数台の端末があって無線でって。それが本当に出来るんだったらMacに乗り換えることも本気で考えるのだけど。