短歌日記

  • 5メートル経ったら振り向いてくださいきっとここにはもういないから

「5メートル経つ」という表現が通じるかどうかわからないけど、時間と距離の概念というのは人間の中ではきっと重なっている部分が多いと思う。私にとっての世界は時間と距離に依存している。振り向いたら貴方がいないことは恐ろしいことではあるけれども、同時にあまりに自明で、その自明さをあなたに確かめて欲しい、現実のものとして受け入れて欲しいという妙な感覚がある。
このところ「〜してください」というやや命令形で区切れを付けることが多い。何故でしょう。
と、詠んだ歌について注釈を付けることに対しては保守的だったけれども、どうなんだろう。付けた方が良いのか、付けない方が良いのか。短歌で十分に自分の意図が表現できているのだろうかという不安が多弁にさせるが故の注釈。いや、短歌力不足なだけなのかも知れない。枡野浩一も云っている。短歌で表現しなくていい人は短歌を詠まないでくださいと。