短歌日記 枡野浩一かんたん短歌blog「おわび短歌 2.0」

謝って済むことならば鳩が首縦に振るよう誤ればいい(出石正比古)

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謝るのは簡単すぎる。謝れないのも困りもの。謝り方も難しい。つまり、知らぬ同士のひととひととが真の意味で「触れ合う」ことのできる点を見出すのは難しい。だから、鳩みたいに謝るのが処世術なのだと思う。

と、僕などは、傘なんて忘れるのは前提。昔彼女に買ってもらったマフラーを電車に忘れて見つからなくなってしまい、彼女に「絶対に取り返してよ!」と怒られ泣かれたりした。僕がよく、人の云った事や自分の云った事さえ忘れると云うことに対して、忘れる対象が大切でないんだろう、だから忘れるんだろう、大切な事は憶えているはずなのだから。

「大切な事」=「憶えている事」、「大切でない事」=「忘れた事」と云われても困るんだな。「結局、君がが忘れたって事は、君はそれが大切だと云うけれどそれは口だけで実は大切だと思ってないんじゃないか?」と検証不能な問いかけをされても困ってしまう。と云うより、検証不能な問いかけをするのはある意味暴力。

あ、でも僕もそんな暴力をふるうこともあるよ。ごめんね、それは忘れてくれる?