マトリックス

テレビの放送を横目で観ながら。当時はすごくはまったなあ。
今考えると、SFムービーの歴史を保守的に踏襲して、謎なキーワードをいくつかちらばめて、香港アクションと日本のアニメで締めくくったと片づけることのできる作品。でも、キアヌ・リーブスには結構萌え。
キーワードは、鏡の国のアリス不思議の国のアリス、聖書、キリスト教、古代バビロニアギリシャ神話、仏教、ジャパニメーション等々。
評価できる点は、現実は実は虚構だったという感じとか、頭にプラグを差し込んであちゃらの世界に行くとか、世界を支配している物理法則を超越する感覚とか、僕自身がSFムービーに求める要素を実に素直に映像化しているところかな。
違和感を感じるのは真実の世界での乗り物のネブカドネザルに代表される世界設定は、恐竜出現以前の変な生物が爆発的な種の多様化を見せた時代をモチーフにしている。この、感覚もどうかと思うのだ。
当時、萌えたのは彼らが通信用に使っていたNOKIAの携帯電話。あれ、すごくかっこいいと思ってたんだよね。一方で、彼らが仮想世界と現実世界を行き来するために必要な黒電話。あれはあれで意味があるのだろうけど、当時の僕は電話回線で人間のあらゆる情報をアップロード・ダウンロードするのが一瞬でできるってのがどうかと思った。ADSLだったのか。それとも、情報圧縮技術がすごかったのか。
と、映画なんてのは突っ込んだらきりがないので最後はこれをご覧のほどを。
とか云いながら、リローデットは観たいです。