ひとり

「ひとり」と云う単語に伴う感情の重み付けと云うものがあって、それは例えば「ひとりぼっち」だとか「独り」だとかに象徴されるようななにやら寂しい悲しい、そう云う類の感情が喚起させられる。
もちろん、「ひとり」と云う言葉はそのような感情を付与されずに使われる場面が殆どだ。

  • 「ひとりで来たの?」
  • 「今ひとりだよ」
  • 「ひとりで出来るじゃん」
  • 「だってひとりでに嬉しくなるんだもん」

寂しさや悲しさは殆ど感じられない。つまり感情が付加せずに使う場面が多いはずなのだ。「木を見て森を見ず」と云うことか。
しかし、いくら「森」を見ようとしても「木」であるところの「ひとり」が見えてしまって、それを元に歌を詠もうとしてしまう。それは兎も角。「寂しい」「悲しい」と云う言葉は今の僕にとってはかなりテーマになっている言葉なので短歌を詠む以外でアクティングアウトしてしまいそうで怖くかつ苦しい。なんて云う吐露。アクティングアウトは短歌で昇華しろ! フロイトの馬鹿!