短歌日記

  • 八月の三十一日たまゆらの蜩の声聞きながら泣く

NHK 眠れない夜はケータイ短歌(題詠:夏休み)出品作。
たまゆら」なんて使っちゃ駄目かな。別に宿題が終わってないから泣いている訳ではなくて、小中学生時代の八月三十一日に蜩が鳴くこの一瞬が永遠に続くと感じられた夏休みが崩壊している様を表し、そのはかなさにそぞろ泣くと云った感じ。わかるかしらん。この悲しさというか空虚さというのは夏の夕方、友達と遊んだ帰り道、空がだんだん赤紫になってゆき、烏や蜩の声だけがこだまして、周りには誰もいないときに感じていた。まあ、ありきたりな感覚というか郷愁ではあるけれども。