お茶日記 京番茶

  • 京都の商店街で購入。京番茶。500gが400円だったかから 40円/100g

さっきの紅茶と比べるとすごく安い。比べるだけ無駄って感じ。去年の夏から煮出し焙じ茶を飲んでいたのだけど、もともと焙じ茶を買ったのは、地元の商店街で番茶を求めたところ焙じ茶をわたされたことだった。
番茶、というものになんだか郷愁を感じていた。昔飲んでいたような気がするのだけれど、両親は知らないと云う。祖父母の家で飲んだのか、それともテレビで見たものを勘違いしただけなのか。
ともかく、番茶というものを飲んでみたかった。情報や知識を全く持たずに。それで京都までお茶を買い付けに行ったのだ。しかも、土産やではなくて商店街のお店というところが良い。日常飲まれる番茶が欲しかったのだ。
商店街のお茶屋さんに行って初めて番茶の情報を訊く。京都で飲まれている番茶を京番茶と云うのだそうだ。普通煎茶って一芯ニ葉を摘む、つまり茶樹の新芽と先端の双葉を一緒に摘むってことだと思うんだけど、京番茶はそれより先の茶葉を摘む。つまり、普通の煎茶では使わない硬い大きな茶葉を使うということだ。そして、蒸したあと天日で乾かす。煎茶の場合はこの蒸した時に揉捻、つまり揉んで茶液の抽出を良くするのだが、京番茶ではこの揉捻の作業をしない。従って、淹れるときは茶葉に湯を注ぐという普通の煎茶の方法ではなくて、沸騰した薬缶に茶葉を投じ、煮出すと云った具合だ。そして、釜炒りをするので基本的には焙じ茶となる。
と、あまり長文になっては駄目なので、官能レポートはまた次回に。