お茶日記 煎茶と番茶の境界線

と云うわけで、最近は紅茶でなくてもっぱら日本茶を飲んでいる。ホットは煎茶で、アイスは煮出し京番茶だ。
先日街の茶問屋に行って煎茶を求めたらおかしなことを云われた。店頭のガラスケースで量り売りされている緑茶は煎茶ではないと云うのだ。深緑の青い香りのする茶葉なのに煎茶ではない。それでは何なのかと尋ねたら、番茶だと云う。ずいぶん以前に番茶が欲しいと云ったときはほうじ茶を出されたのでますます難解。店のご主人云うところによるとその番茶は「柳」と呼ぶそうで、煎茶で刈る茶葉より大きな茶葉を刈り取って作るのだそうだ。関西ではこういう呼び方はしないらしいと云うことも云っていた。その時はそう納得したのだが。
調べてみるとどうもこの番茶、一番茶二番茶てな具合で、一番茶は高級な緑茶や煎茶に、二番茶以降はいわゆる番茶と呼ばれるのだと思われる。「柳」と云うのは、番茶の茶葉を選ったちょっと高級な番茶らしい。*1
これはよく考えると紅茶のインド・ダージリンにおける夏摘み・秋摘み、青茶における夏茶・冬茶にあたるものなのかなあ。
しかしながら、番茶でも十分美味しい。店のご主人によれば番茶は熱湯で淹れるのだと云うこと。煎茶も僕が買ったようなやすいものだけなのかもしれないけど、熱湯で淹れればよいとのこと。そして、煮出して飲むようなお茶は聞いたことがないとのことも。まあ、でも京番茶やほうじ茶は煮出しても十分美味しいからかまわないのだが、ちゃんと淹れたらもっと美味しいのかしら。