お茶日記 お茶紀行番組で本場の中国茶を知る

BSデジタルで中国茶紀行の番組があると云うことで少し期待して観てみると腰砕け。それでも気になった点をいくつか挙げよう。
最近は当たり前になった知識かも知れないが、中国で飲まれているお茶の殆どは緑茶であると云うこと。800年前に禅僧が中国での修行の帰りに静岡に茶の木の種を持ち帰ったのが静岡のお茶の起源であるらしい。緑茶の飲み方は、いくつかの茶荘での映像から、グラスに茶葉とお湯が入っていて、それにお湯をつぎ足すという方法。僕はこのグラスを使う方法は工芸茶以外では味の調節が難しいのでやらないのだけど。それと、出されたお茶をレポーターが飲んだとき「熱い」を連発していたこと。どうやら熱湯を注いでいるらしい。
普通、日本の煎茶では、かなりお湯をぬるくしなと渋みばかりが先行して旨味が出ない。しかし、中国緑茶の特徴はおそらく香りにあると思うので、高い温度の方が香りが良く出るのかも知れない。尤も、紅茶や青茶を淹れるように「出来るだけお湯が100度に近いように」と気を付けなくても良い。つまり、茶器を温める必要がないのだ。温めない茶器に沸騰したお湯を注ぐだけで、若干茶器の中でのお湯の温度が下がり、自然と中国緑茶に向いたやや低い温度になるのだと思う。今まで、中国緑茶を美味しく入れることが出来なかったが、良いヒントを得ることが出来た。